画像1枚から3Dモデルを作れるAI、最近かなり増えてきました。
今回はその中から、TripoとPixal3Dを実際に使って比較します。
ただ機能表を並べるだけでは面白くないので、同じ青い椅子を3D化してみました(笑)。
見た目はどれくらい違うのか。細かい形状やテクスチャはどうなのか。そして、手軽さとコストはどれくらい違うのか? 実際に生成したモデルを見ながら比べていきます🐈
🪑 今回使った元画像
今回はこちらの青いベルベット調の椅子を元画像として使いました。
丸みのある背もたれ、縦方向のクッション、木製フレーム、金色の装飾付きの脚など、意外と細かい形状が多いモデルです。
この同じ1枚の画像から、TripoとPixal3Dでそれぞれ3Dモデルを作って比較します。
☁️ まずはTripoで3D化
Tripoはかなり簡単です。画像を入れて生成すると、比較的短い手順で3Dモデルまで持っていけます。

▲ Tripoの生成結果。椅子本体とTriangle数などの情報を横長にまとめています。
今回の椅子では、青いベルベットの質感や背もたれの分割、木製フレーム、脚の装飾までかなり分かりやすく再現されました。
何より大きいのは、ほとんど難しい設定を触らなくても、それなりに完成した状態まで持っていけること。3D生成AIを初めて触る人でも使いやすい印象です。
💰 Tripoは手軽。でも大量生成ではコストが気になる
Tripoの強みは、とにかく手軽なこと。
一方でクラウド上で動くサービスなので、使い方によっては料金やクレジット消費が気になってきます。
「1個だけ作りたい」なら気にならなくても、「ゲーム用に家具を50個作りたい」となると話は変わってきます(笑)。
🖥️ Pixal3Dでも同じ椅子を生成
次はPixal3D。こちらは今回、自分のPC上で動かしています。

▲ Pixal3Dの生成結果。左に設定・メッシュ情報、右にモデルを配置しています。
今回の生成結果だけを見ると、完成直後の見た目ではTripoの方が一歩上に感じる部分がありました。
特に質感や細かい部分は、Tripoの方が最初から完成品っぽく見えます。
ただし、Pixal3DにはTripoとはまったく違う強みがあります。
🏠 「ローカル生成」って何?
この記事でいうローカル生成とは、インターネット上のサービスに処理してもらうのではなく、自分のパソコンのGPUを使ってAIを動かす方法のことです。
今回のPixal3Dは、自分のPCの中で画像から3Dへの処理をしています。
環境を一度用意してしまえば、失敗したからもう一回、設定を変えてもう一回、別の画像でもう一回……と何度試しても、1回ごとの生成料金を気にしなくていいのが大きな違いです。
もちろんPC本体の価格や電気代はかかります(笑)。
🎮 RTX 5060 Tiでもここまで作れた
今回Pixal3Dを動かした環境では、GeForce RTX 5060 Tiを使っています。
上のPixal3D生成結果が、実際にこの環境で作ったモデルです。
「ローカルAIって超高性能なPCじゃないと無理なんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、少なくとも今回の環境では5060 Tiでこの椅子を生成できました。
ゲーム用の家具や小物を大量に作る用途なら、多少手間がかかっても、自分のPCで何度でも生成できるのはかなり魅力があります。
⚠️ 今回は完全な同条件比較ではありません
ここは重要です。今回の比較は、完全なベンチマークではありません。
生成されたモデルのポリゴン数も違います。Tripo側は今回、約198万Triangleでした。上の横長画像でも情報部分を確認できます。
一方Pixal3D側は、今回の処理で最終的に約998K付近まで落としています。
処理途中では、23.1M → 4.36M → 約998Kという流れでRemesh・Decimateしています。
つまり今回は、TripoとPixal3Dで同じ面数ではありません。さらにPixal3Dは、今回使った設定より品質を上げられる余地がある可能性もあります。
この記事は「どちらが絶対に性能上なのか」を決めるものではなく、今の環境で実際に使ってみたら、どんなものができたかを見る比較です。
🔍 実際に使って感じたTripoとPixal3Dの違い
今回の結果では、完成直後の見た目はTripoが一歩上に感じました。
質感の出方、背もたれの立体感、脚の装飾、全体の完成品感はTripoが分かりやすく綺麗です。しかも操作が簡単。
一方Pixal3Dは設定の手間がありますが、自分のGPUを使って何度でも生成・調整できるのが大きな強みです。
椅子を1個だけ作るならTripoの手軽さが魅力。でも家具を50個、建物を100個、ゲーム用の小物を大量に作るような用途では、Pixal3Dの「何度でも試せる」強みが効いてきます。
📊 TripoとPixal3Dをざっくり比較
今回使った範囲で感じた違いを、ざっくり並べるとこんな感じです。
- 手軽さ:Tripo ◎ かなり簡単 / Pixal3D △ 環境構築・設定が必要
- 今回の見た目:Tripo ◎ / Pixal3D ○
- 初心者向け:Tripo ◎ / Pixal3D △
- 大量生成:Tripo △ コストが気になる / Pixal3D ◎
- 生成ごとの料金:Tripoは使い方次第で発生 / Pixal3Dは基本なし
- PC性能:Tripoはクラウド中心 / Pixal3DはGPU性能が必要
- 調整の自由度:Tripo ○ / Pixal3D ◎
- 何度も試す用途:Tripo △ / Pixal3D ◎
🤔 結局どっちがいい?
これは用途次第です。
とにかく簡単に画像から3Dを作りたいならTripo。設定をあまり考えず、完成度の高いモデルを早く出したい人には使いやすいです。
多少手間がかかっても、自分のPCで何度でも生成したいならPixal3D。今回のRTX 5060 Ti環境でも、実際にここまでのモデルを作ることができました。
「クラウドで手軽に作る」のか、「自分のPCを使って何度でも試す」のか。実際に両方使ってみて、この違いが一番大きく感じたポイントでした。
❓ Tripo・Pixal3Dのよくある疑問
Q. TripoとPixal3Dは何が一番違う?
今回使った範囲では、Tripoはクラウドで手軽に3D化しやすく、Pixal3Dは自分のPCで何度も試せる点が大きな違いでした。
Q. Pixal3DはRTX 5060 Tiでも使える?
少なくとも今回の環境では、GeForce RTX 5060 Tiで椅子の3Dモデルを生成できました。ただし設定や環境によって結果は変わります。
Q. 今回は完全な性能比較?
いいえ。TripoとPixal3Dではポリゴン数や処理条件が異なるため、同条件のベンチマークではなく、実際に使った結果を比べた記事です。
🐈 まとめ:手軽さのTripo、何度も試せるPixal3D
今回の椅子だけを見ると、最初に完成モデルを見たときの印象はTripoの方が強めでした。
一方でPixal3Dは、少し手間がかかる代わりに自分のPCで何度でも生成できるのが大きな魅力です。
今回の結果だけで「どちらが絶対に上」と決めるつもりはありません。条件も違いますし、Pixal3Dはまだ設定を詰められる余地がありそうです。
ということで次は、Pixal3Dの設定をもう少し追い込んだら、Tripoにどこまで近づけるのか?これも試してみたいと思います(笑)🐈




